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腸の中をきれいに
腸内細菌はほとんどが日和見菌です。日和見菌とは健康な時はおとなしくしていて、体が弱ったりすると、腸内で悪い働きをする菌(代表的な菌:バクテロイデス、大腸菌(無毒株)、連鎖球菌)のことで、良い菌が多ければ良い菌に、悪い菌が多ければ悪い菌にというようにいつも日和見菌はうろうろしています。日和見菌をいかに味方につけておくのかが大事なことで、味方につけるために日和見菌たちが働きやすい環境を一緒に整えてあげるというアクションを起こすのが以前コラムにとりあげましたシンバイオテクス。両方をサポートしますという考え方です。
「シンバイオテクス」とは・・・
良い菌が働くためには腸の中の土壌が重要になってきます。そして土壌(腸の中)を良くするためには酸素と、ミネラルがとても大切です。悪い菌は酸素がない状態の時に元気良く活動しますが、良い菌は酸素がないと元気良く活動できませんので酸素はとても大切なのです。酸素を取り込む手段として食物繊維があります。食物繊維を取るとその間に空気層があるので、フカフカになり、酸素もしっかり取れるようになります。また、いらないものをかき出す役目もあり、腸内がきれいに掃除されます。現代はお肉、タンパク質が多い食事ですが、昔の食事は野菜中心でした。ご飯、お味噌汁、漬物というような食事で食物繊維も十分に取れていました。昔の日本人が元気に長生きできたのはお腹の中の環境がとても良かったからです。日本の伝統的な食文化である和食はユネスコ無形文化遺産に登録され、世界からも注目されています。食の欧米化が進んでいますが、日本には和食というすばらしい食文化がありますので、いまいちど、食生活について考えていかないといけませんね。