Q:心臓の薬を飲んでいる人は納豆は食べちゃダメと友人に言われたのですが、本当ですか?また、サプリがありますが納豆とどう違うのですか?
A:納豆を食べてはいけないと指導されているのは、「ワーファリン」という「抗凝固剤」といわれる薬を飲んでいる方はダメです。
血をサラサラにして血栓をつくりにくくする効果があり、心筋梗塞などの治療や予防また、心臓のバイパス手術を受けた方などに多く処方されていた薬です。。
最近は新しい薬がいくつも出てきているのでこの薬を処方する先生も少なくなってきました。
納豆を食べると、腸内でビタミンKが合成され、ワーファリンの効果を弱めてしまいます。
納豆菌が産生するのはビタミンKだけにとどまらず、次々と分裂する過程で、さまざまな酵素を生み出します。
例えば、プロテアーゼ(たんぱく質をアミノ酸に分解する酵素)、アミラーゼ(デンプンなどの糖質をブドウ糖に変える酵素)等々
食べた物をしっかり消化して、血液中にゴミを出さないための応援をしています。
余談ですが、納豆にまだまだ知られていない効果があります。
納豆菌には、ジピコリン酸などの抗菌物質が含まれていて、腸内病原菌の発育を抑制する作用があります。ブドウ球菌、赤痢菌、チフス菌などのほか、最近では、病原性大腸菌O-157、インフルエンザ、ノロウイルスに対しても強い抑制効果があることが判明しています。
これからの季節「病原性大腸菌O-157」や「ノロウイルス」などの予防には納豆菌が最適です。
そしてもう一つ、ビアガーデンがまもなくオープンするこの季節。
肝臓をいたわるうえでは納豆は最高です。
肝臓=ウコン!!クルクミン シジミ・・・とこのくらいは知っていますよね?
でも、納豆が肝臓に良いということはあまり知られていないんですね。
納豆には、肝臓を保護するタンパク質、肝細胞の新陳代謝を助けるミネラル
肝細胞の再生を促すビタミンB2などなどいいことてんこ盛りです。
言うまでもありませんが、納豆菌はすごい繁殖力(16時間で40億倍)で腸内環境を整えてくれる優れもの。
但し、食べる納豆の納豆菌は仕事を終えて活性が下がってきているものなので、そこまで大きく効果が期待できるとは思えませんね。
勿論 0ではないのですが、繁殖力にはかなりの差がでていましいます。
42.195㎞を走る前と完走した後では体が違うのと同じです(^^)/
ともかく、心臓病でワーファリンを飲んでいるという方以外は飲んでも大丈夫です! 特に血圧が高い、肝臓が悪いという方はむしろ飲んでいただきたいものです(#^.^#)